ご案内:この度「資料作成ミニコンサル」を始めました。下記エントリーに纏めておりますので、是非ご活用をご検討下さい!
私が「ちょっと苦手」な2つのこと
突然ですが、私がこの世の中で「ちょっと苦手だなあ…」と思うものが2つあります。
一つは「サラリーマン川柳」です。「いやいや、世の中のサラリーマンを馬鹿にしているのか!」と、つい大人げなくムキになってしまいます(笑)。
そしてもう一つが……「ブレーンストーミング」です。
最近は減ってきた気もしますが、「とりあえずみんな集まって、自由にアイデア出ししようよ!」というあの会議ですね。冗談抜きで、私はあのスタイルには昔から懐疑的な意見を持っています。
当たり前といえば当たり前なんですが、あれって参加者の「技量」に大きく依存するんですよね。
音楽のセッションを思い浮かべてみてください。セッションって、個々の演奏者にそこそこの技術があるという前提があって、初めて気持ちよく成立するものですよね。その前提がないままいきなりセッションを始めると……もう、お互いにとってもすごく「しんどい」状況になってしまいます。
でも、「ひとりブレスト」はやります!
そんな私ですが、「ひとりブレーンストーミング(ひとりブレスト)」は結構やります。
これまでは、A3の大きな紙を用意して、とにかく思い浮かんだことを書き出し、そこからポイントとなる要素を抽出して全体像を作り上げていく……ということをやっていました。
ただ、これをやると一つ大きな問題が起きます。
それは、「自分の字が汚すぎて、後で自分で読めない」という大事件です。
せっかく頭の中にある良いアイデアを絞り出したのに、解読不能という最悪の結果に……。私だけでしょうか?(笑)
そこで編み出したのが、生成AIを活用した「進化系ひとりブレスト」(勝手に命名)です!
最近、これがものすごく有効に機能しているので、皆さんにもぜひご紹介したいと思います。
あらゆるシーンで使える「進化系ひとりブレスト」
「ブレスト」というと「アイデアを出す時だけ」というイメージがあるかもしれませんが、生成AIを絡めることで、それ以外の様々なシーンでも大活躍します。
【「進化系ひとりブレスト」のやり方】
1. とにかく頭の中のものを「吐き出す」
テーマにまつわること、思いついたことを、とにかくWordやメモ帳などに書き出します。ネットで仕入れた情報をコピペするのもOK。
ここでは、整理されていなくて全く問題ありません。日本語がおかしくてもOK。「考えを綺麗に整理しなきゃ」という呪縛から自分を解放してあげてください。これだけで相当プレッシャーから解放されます。
文字を打つのが面倒なら、スマホに向かって声に出して話し、そのまま文字起こしをするだけでもOKです。とにかく、めちゃくちゃで構いません!
2. 生成AI(GeminiやChatGPTなど)に丸投げする
書き出したテキスト(文字量が多くて読み込めない場合はPDF化)を生成AIに添付し、プロンプトで「自分が欲しいアウトプット」の指示を出します。
・綺麗に整理してほしい
・ここから得られる示唆を出してほしい
・この意見に反論してほしい
・これに無い新しい視点を追加してほしい
など、指示の内容はできるだけ具体的な方が良いです。
個人的には、「私が押さえられていないポイントを教えてほしい」と聞くのがとても有効だと感じています。
3. 生成AIと「壁打ち」をしてブラッシュアップ
指示を出すと、生成AIが即座に論点を整理し、自分の望むアウトプットの原型を出してくれます。ただし、一発で最終形になることは稀なので、「ここはもう少し具体的に」「この視点は違う」など、何度か生成AIと「壁打ち」を行い、ブラッシュアップしていきます。
4. 最後は自分自身で仕上げる
どうしても生成AIのアウトプットだけでは「完成形」にはなりません。最後は自分なりに手を加えて、最終形に持っていきます。
とはいえ、この時点で「7割」ぐらいはすでに出来上がっています。ゼロから自力で作るのとは比較にならないほどの時間削減と、独力では難しいクオリティの獲得が可能です。
使い方例:プロジェクトのタスクを洗い出し、ロードマップ化する
わかりやすい事例として、「全社でのAI活用をどう進めるか」というテーマで、タスクの洗い出しとロードマップ化に取り組んだ事例を取り上げたいと思います。
まず最初に、一人でタスクを思い出せるだけ思い出し、スマホのメモ機能で音声入力をしました。
ベッドで寝転びながら、15分ぐらいひたすら考え、順番も何も気にせず、思いついたままスマホに喋りかけました。(最近の音声入力は精度が格段に進化しているので、ほぼ間違いがありません!)

このテキストをそのままGeminiに読み込ませて、下記のプロンプトで指示しました。 もちろん、Gemini以外でもOKです。
【プロンプトの例】
あなたは日本で有数の全社AI活用推進の専門家です。全社でのAI活用のロードマップを作ろうとしています。
私が一人ブレストでやるべきことを音声入力で文字起こししました。
これの抜け漏れを補い、抜けているポイントも盛り込みながら、半年で体制整備、半年後からプロジェクト始動、その後継続的に効果測定しながらブラッシュアップしていくような、ロードマップを作成して下さい。
具体的なタスクに落ちるように、解像度を上げてほしいです。一般的な会社組織の前提で、どの部門が担当するかも併記してください。AI推進室を作る前提でOKです。
【プロンプトの例】
これだけで、しっかりとしたテキストのロードマップが出てきました。


さらに、「この図解もお願い」と指示をして、簡略版と詳細版の2種類のパワーポイントの構成案まで作ってもらいました。


ここまでやるのに、かかった時間はたったの30〜40分程度です。
もし生成AIを使わなかったら?……早くて1日、人によっては2〜3日はかかっていたかもしれません。
中には、こういうレベルの仕事を高いお金を払ってコンサルタントに依頼している人もいるかもしれません。中小企業診断士の私が言うのもなんですが(笑)、こういうレベルの仕事をコンサルタントに依頼するのは、もう止めにしましょう!
まとめ:AI時代に「奪われない仕事」とは?
「もやもやした」「雲をつかむような」テーマって、仕事をしていると多いと思います。
でも実は、そういう悩みって世の中のどこかですでに、ある程度整理されていることが多いんです。この「人類の知」を活用しない手はありません。そして、その活用を手助けしてくれるのが生成AIです。
こういう「もやもやしたテーマ」を扱う場合、生成AIを使わずにずっと一人でもやもや悩み続ける人と、生成AIでサクッととっかかりを掴み、早々ともやもや感を解消する人とでは、とんでもない差が生まれます。
結論、生成AIは活用しないとマズいと思います。
使う人と使わない人で大きな差が出ます。というか、もうすでに大きな差が出ています。
ただ、気づいている人は気づいているのですが、生成AIは結局「ロードマップ」や「計画」を作ってくれるだけで、それを「実行」してはくれません。
よく「生成AIに仕事を奪われる」という話がありますが、じゃあ奪われない仕事は何かというと、「実行できる人」の仕事だと思います。これは本当に難しくて、だからこそ価値があります。
皆さん、「実行できる人」を目指しましょう!
特別なことをする必要はありません。小さいことからコツコツと、です。
私のこれまでの経験から言っても、今日、目の前にある仕事を確実にやり遂げると、次にまた少し大きな仕事が来ます。その積み重ねがすべてだという気がします。
「仕事の報酬は仕事」という言葉がありますが、まさしくその通りですね。
まずは目の前の「ひとりブレスト」から、生成AIを活用してサクッと実行してみませんか?
「ひとりブレスト」については、色々な方がエントリーをアップされているので、こちらも参考になさってください!
一人でも新発想が生みだせる? 秋山具義さんに教わる「ひとりブレスト」
ブレインストーミング一人で行うコツ!効率的なアイデア出しの方法を解説
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