このブログでは、「柔らかい経営理論」「競争優位性の研究」「サラリーマンサバイバル術」など、ノウハウ・メソッド的な内容をお届けしていますが、毎日のニュースの中で、私が気になったニュースを軽めにお届けし、皆さんの雑談のネタにして頂ければと思っております。
Open AI、売上1.4兆円に
OpenAI、サブスクの年換算売上高1.4兆円 ChatGPT成長で(日本経済新聞朝刊 2025年6月10日)
ChatGPTでおなじみの米Open AIですが、サブスク型サービスの年換算売上高が100億ドル(約1兆4000億円)に達したとのことで、2024年末からおよそ半年で8割増えたようです。Chat GPTの有料利用が伸び、収益が拡大している、とのことです。一番高級なサブスク型サービスで(Pro)、月額3万円ぐらいしています。ただ、私も使っていますが、かなり有能です。3万円で人と雇っていると十分考えられるクオリティーで、当然ながら月給3万円での人財では、ここまでのアウトプットは出してくれません。。ではあるのですが、7,500億円ぐらいの赤字の状況のようです。
Open AIは、2015年に非営利法人としてサム・アルトマン、そしてあのイーロン・マスク達によって設立されました。2018年にイーロン・マスクは離れていて、その後2019年に営利法人としてのOpen AIが設立されています。そこからマイクロソフトをはじめとする名だたるIT企業から巨額の出資を受けて、今に至っています。
本格的にサービスを開始したのが2022年度で、現状広告モデルに頼っていないビジネスモデルで、サービスイン2年程で売上1.4兆円というのは、爆速レベルといっても言いでしょう。主要なITサービスが、100万人のユーザーを獲得した日数というグラフがありまして、これで見ても爆速ぶりを痛感するでしょう。

Open AIはいつ黒字になるのか
日経の記事によりますと、今後も巨額の研究開発投資が必要となるため、黒字になるのは売上が18兆円規模となる2029年頃と見込まれているとのことです。

18兆円ってすごいなーと思うのですが、改めて世界の主要なIT企業の売上、営業利益は下記のようになっています。
- Amazon:売上高 83.4 兆円、営業利益 5.4 兆円
- Apple:売上高 約 55.6 兆円、営業利益 約 17.3 兆円
- Alphabet[Google]:売上高 44.6 兆円、営業利益 12.9 兆円
- Microsoft:売上高 30.7 兆円、営業利益 12.8 兆円
- Meta:売上高 19.6 兆円、営業利益 8.5 兆円
- Alibaba:売上高 18.0 兆円、営業利益 1.9 兆円
- Byte Dance[TikTok]:売上高 15.9 兆円、営業利益 3.6 兆円
- Tencent :売上高 12.6 兆円、営業利益 3.7 兆円
こう見ますと、売上高18兆円というのは、BIGなIT企業に仲間入りするのは「最初の入り口」ぐらいのイメージでしょうか。ただ、売上18兆円に近いMetaは、売上が19.6兆円で営業利益が8.5兆円、営業利益率が43.3%でそこそこ儲けていますが、OpenAIはここでやっと黒字化ですので、やはり研究開発投資が相当重そうだな、というのは伺えますね。
最後に ~「公私混同型企業推し活」のススメ~
私もChatGPTを使い、本当にすごいなと感動しているわけですが、自分が好きな商品・サービスを愛でるだけでなく、企業としても少し掘り下げて追っかけてみるのも、結構楽しいですね。新しい技術を追っかけるというのは、難しい技術も多いので、少々大変なのですが、話題の新しい企業を、戦略や数字で追っかけていくというのは、比較的取り組みやすいですし、またその企業を見ることを通じて、世界の新しい潮流を知ることが出来ると思います。結構色々なところで使えるネタにもなりますしね。
また、その企業が上場企業であれば、株式を取得して追っかけるのもいいのではと思います。株主になれば、株主総会に出れますので、株主の権利として、経営者に直接質問をすることもできます。私の事例で行きますと、私は任天堂の株を保有していますが、株主は任天堂の株主総会に出席できます。これがまた面白くて、「私なNINTENDO64の●●ゲームが大好きで、switchで復刻してほしい」とか、「NINTENDO CUBEの●●●ゲームをswitchでプレイできるようにしてほしい」とか、本当に個人の要望を経営者にぶつけていました(笑)。聞いているだけで、面白かったです。また投資金額が気になる場合は、全ての企業が対象ではありませんが、「ミニ株」という取り組み方もあります。
新しい企業を面白がって追っかけてみる。企業の推し活とも言えるかも。皆さんも是非トライしてみて下さい!
私もまたこのブログで、面白い会社を紹介していきたいと思います。
今回もお読み頂き、有難うございました。もし気に入って頂けましたら、是非SNSでのシェアを宜しくお願いします!
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