【実例あり】誰でも可能!伝わる資料8つのコツ ③「3つ」で整理

誰でも作れる「伝わる資料」

フツーの人が「合格点」を取るための資料作りと題して、私の約30年のビジネス経験で体得した、資料作りのメソッドをお伝えしております。今回は第3回で、わかりやすく内容を整理し、伝えるために、「3」で整理していくことの重要性について、語りたいと思います。

第一回の「ますは骨子」、第2回の「資料と読みを一致させる」については、下記になりますので、是非ご一読頂ければと思います。

混沌を「3つで整理する」と決めてしまう

私たちフツーのビジネスパーソンは、いろんな人がいろんなことを言い始めたり、色々なトラブルが発生したり、考えないといけないことが多すぎたりと、常に「混沌」と隣り合わせの、非常に難しい状況に居ると思います。。こういう時って、タダでさえ混沌としているのに、色んな人は好き勝手言って、子供がブロックを散らかすかのごとく、話がとっ散らかってしまうことってありませんか。。

資料作りでもそのようなシーンがあるかと思いますが、この「混沌状態をいかに整理するか」、このとき私は、いつも「まずは3項目に整理できないか」と考えて、整理するようにしています。混沌というのは、考えないといけない項目が複数あって、各々の項目の中で複数のポイントがあるため、複雑なマトリックスみたいになってしまっているのですが、「3つで整理」と決めてしまうことにより、混沌から抜け出すことが可能になる、と思っています。

私が実際どうしているかですが、下記に実際の私のメモの画像を貼っておきます。

私は混沌としたときは、パソコンではなく「紙」を使うことが多いですね。紙はパソコンと違って、好き勝手に書き込むことができますからね。まずは少し大きめの箱を3つ書きます。その周りに項目やポイントなどを思いつくまま書いていきます。それを続けて、書きながら考えるという試行錯誤を続けると、まるで神様が降りてきたように(笑)、3つで整理すべき項目が浮かび上がってくる、という感じになってきます。テーマにもよりますが、おおよそ10分~15分ぐらいの試行錯誤で3つの項目での整理ができるかな、という肌感覚でしょうか。。ちょっと練習が必要にはなるかもですが、練習を重ねる中で3つの項目が浮かび上がるまでの時間が短くなってくると思います。また、この方法がいいのは、練習を重ねると「この方法でいけば、神様が3つの項目に整理してくれる!」と信じ切れるので、混沌としたときに、まずこのアプローチを取ることにより、トータルでの試行錯誤時間は結構短くできるのでは、と思います。

また、この方法を個人ではなく、グループでも使えると思います。会議をしていて、混沌として袋小路に入ってしまったときに、ホワイトボードに3つの箱を描いて、その周りに項目やポイントを書き出しつつ、3つに整理していくこともできると思います。パワーポイントで画面共有をしながら、同じようなことをやることもできると思いますし、私自身もやったこともあります。オンラインミーティングでも、画面共有しながらとか。。

なぜ「3」か ~「2」は少ない、「4」は多い~

なぜ「3」なのかということは、考えていく必要がありますよね。資料のシーンを考えた場合、何かの全体像を説明したり、何かの原因を説明したり、何かを解決するための対策を説明したり、そんなシーンを考えると、「2」だと項目が少なくて、説明の説得力に欠ける、ということなんですね。これは何となく感じて頂けるかなと。

また「4」は、説明としてはちょっと多いんですよね。。聞いている立場を考えると、「4」は若干消化不良になってしまうことがあるかな、というのが私の肌感覚です。

私は、会社でもいつも「3が好き」と公言していまして、「おとどは3が好き」というのは、私が一緒に仕事をした皆様の中では有名です(笑)。また、プレゼンや説明のときでも、「今回の原因のポイントは3つありまして」というトークから入り、3つの説明をしていくと、聞き手もかなり入りやすいので、これもおすすめです!

「MECE」は無理ですから。。

ビジネスパーソンの皆様は「MECE(ミーシー)」という言葉を聞かれたことがあるかなと思います。「漏れなく、ダブリなく」ですよね。私がこの「3で整理する」話をしますと、「3って、MECEじゃないですよえ」と言われることがあります。これについて、勇気をもって言いますが、私達フツーのサラリーマンは「完璧なMECEは無理ですから。。。」と割り切って頂いていいと思っています。

MECEについては、まず「漏れなく」は難しいと思います。なので、私は3で整理するために、同類のものは一緒にしつつ、「優先順位の高いものから書く」ということを意識しています。また、「ダブリがないか」は注意してほしいと思います。ダブリがあると、3つで整理していても、ダブっているので「2つで整理してしまっている」ことになって、先ほど申しましたように、「2では説得力が足りない」ということになりますので、MECEについては、「ダブりが無いかを確認しつつ、優先順位を考えて3つで整理」ということかと思います。

また、私も「3つでは整理しきれない。。。」ということがほんのたまにあります。その時は禁断の「4つ目」を出してしまうことがあります。。極力「3」でありますが、「4」は許容範囲かな、と思います。。ただ、私の経験では「4」まで行くことは、あまり無いかなと。。

例えばこういう「3」があります

では最後に、パワーポイントで「どういう3があるか」ということを、一つのサンプルとして載せておきますので(内容は無くてすいません)、是非パクって頂ければと思います。なんだそんなことか、と思われるかもしれないですが、、私はこういう感じで「3」で整理をしています。私達フツーのビジネスパーソンは、こういうシンプルな形を使いまわすのが鉄則、これが私がいつも意識していることです。

また、第2回で「資料と語りを一致させる」と申し上げていますが、資料のタイトル下に、言いたいことを2行ぐらいで書いていて、基本ここを「読んでいる」、これも合わせて確認してもらえるといいと思います。

基本のパターンはこれだと思います。下記は「対策」としていますが、「原因1,2,3」や「ポイント1,2,3」でも良いと思います。これは、混沌としたときに、3つで整理していくときのベースとなるかと思います。

よく言われる「5W2H(Who、Where、What、Why、When、How、How much)」を使うこともありますね。全て書くのではなく、そのシチュエーションで必要なものを選ぶ感じですね。

「人、モノ、カネ、情報・ノウハウ」でも、同じように使うことがあります。これを使う場合、結構「情報・ノウハウ」が重要な時もありますので、「3」では無く、「4」でいくこともあります。

また、これは私、多様しまくっているのですが、施策を進めるにあたり、一気には目的が達成でき無さそうなとき、下記の「3STEP」で整理することが多いです。STEPごとに目標を設定し、段階的に進めていくことが説明できると、結構説得力が出ると思います。これはおすすめです。

あなたオリジナルの「3」コレクションを

今回「3」で整理することを述べてきましたが、一回作った「3」を、一回で終わらせることなく、色々な「3」を集めておくと良いと思います。以外と以前のものが使いまわせますし、そのままで無くても、以前のものを少しアレンジした使える、ということもありました。

是非、これから「混沌」とした状況に対峙したときに、まず頭に「3で整理」と思い出し、これをとっかかりとして整理し、分析や検討、具体化をより効果的に進めて頂ければと思います!

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